オーガニックコットン製品の認証は農業段階の綿花生産の認証と工業段階=最終
製品の製造工程の認証の二つの段階に分かれます。 農業段階の認証基準はヨーロッパ基準であるEU2092/91と米国農務省の基準で あるUSDA/NOP(米国農務省/自然有機プログラム)が主な国際基準とされてい ます。(日本の有機農業基準には有機JASがありますが、日本では綿花生産が産業 として成立していないので、綿花の認証の項目がありません) 農産物としての有機栽培綿の認証の流れは次のようになります。 1、システムプランの作成、提出 *システムプランとはオーガニックコットンの生産管理計画表です。 審査前までにシステムプランを提出し、内容に不備がある場合は作り直しが 指示されます。 2、書類審査 認定機関は、認定申請書や添付書類について、技術的基準に照らしながら審査 を行います。 種や資材の入所方法、納品書、請求書や在庫に関する書類の点検、廃棄物の 処理方法、原料、製品の保管状況、環境対策、最終製品までの記録の追跡が 可能かどうかの確認等々。 3、現地審査 認証機関の検査員が現地に入り、責任者や農業労働者にインタビューを行う。 生産物や認証に関わる素材や資材などのサンプリング。異物混入のチェック、 地質残留農薬検査、労働環境(児童労働の禁止等)など。 4、判定 認証機関が検査員の報告を受けて判定を行う。 5、監査 認定後は年に1回以上の調査を受ける。認定の申し込みをした時点で、抜打ち 検査を無条件で受け入れる誓約をする。 以上が農場審査のフローです。 天衣無縫が使用しているオーガニックコットンは大半が米国ニューメキシコにある ドーシ・アルバレスさんの農場で生産されていますから、その審査基準は米国の USDA/NOPであり、認証機関はNMOCC(New Mexico Organic Commodity Commission)ということになります。 大正紡績近藤部長が撮影された、茶綿畑に立つサリーフォックスさんの素敵な 写真です。(天衣無縫ではサリーさんが発見し、開発したカラードコットンの 種で生産されたオーガニックカラードコットンを使用しています。) (written by わたのはな=Representative) オーガニックコットン専門店 天衣無縫のweb-shopへ
by ten_i_muhou
| 2009-05-16 23:43
| 認証
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