綿糸相場の急騰
今年の4月末から綿糸の現物相場が急騰しています。

最も取引量の多い20番手単糸を例にとると昨年4月の現物価格が1梱(約180kg)高値46,000円、安値44,000円で、昨年の11月まではほぼその水準で推移していましたが、今年に入って50,000円台になり、それが4月末から一気に59,000円台に跳ね上がりました。

要因としては世界的な綿花生産量の減少による原料高と、パキスタンやインドの輸出規制による輸入綿糸価格の上昇があげられていますが、背景にギリシャの経済危機に端を発するヨーロッパの金融不安による国際的な投資マネーの商品市場への流入がある事が推察されます。

資源インフレ(原料価格の高騰)とデフレ(小売価格の低下)の挟み撃ちにあって
繊維の業界は、従来に増して厳しい経済環境に晒される事になってきました。

一般糸より2〜3倍高いオーガニックコットン糸の価格も、ここに来て一般綿糸相場の影響を受け、上昇傾向にあります。しかしそれにも関わらずオーガニック市場は拡大傾向にあります。

何故、通常コットンより価格の高いオーガニックコットン製品が好調なのでしょうか?

昨日、「日本オーガニックコットン流通機構」理事長宮崎道男さんの「出版記念パーティー」に参加しました。そこで私は宮崎さんの次のような素敵な言葉に出会いました。

「商品を買う行為は、どんな社会をめざすのかと直接つながっています。安全で、良質で、生産者を苦しめない適正な価格の商品を多くの人たちが望み、実際に購入すれば、自ずと本当に豊かな成熟した社会になるでしょう。そして、世の中に良心が取り戻されます。買い物は未来を決める投票なのです。」(「オーガニックコットン物語」p115)

「買い物は未来を決める投票」……いい言葉ですね。

更に一歩進めて「未来社会への投資」としての「買い物」。
あるいは「未来の自分への投資」としての「買い物」とも言ってもよいかもしれません。

なぜなら一人ひとりの人の本質は社会関係の総和であり、
そして人と人の関係と活動の結果が未来社会でもあるからです。

ではその中で商品を作り、商品を販売する私たちの役割はなんでしょうか?

未来社会に本当に必要とされる魅力的な商品をつくること。
あるいはお客様の魅力的な未来の生活に結びつく商品を販売する事。
あるいは、目の前のお客様が「魅力的な未来の自分や社会」をイメージできるような販売活動をする事。

では、そのために、私たちは何をなすべきか?

……と、さらに掘り下げて行くと
私たちには、外部環境の悪化を嘆く前に、
まだまだやらなければならない事がたくさんありそうですね。

(written by わたのはな)

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by ten_i_muhou | 2010-05-22 15:11 | わたのはな
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