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福島原発の現状をどう見るか?
 今日は参議院議員会館で行われた、原子力資料情報室主催の「緊急院内院内集会Part3」に行ってきました。

 講師はおなじみの元原子力プラント設計技術者の後藤政志さん。

 会場は定員通り約百名。前方席に衆参両院議員が約10名参加していました。

 今日のお話で印象に残ったのは、原子力の場合は危険性が0.01%でもあったら「安全」とはいえないという原子力の「安全性」に対する後藤さんの基本的な考え方でした。そして危険度は危険因の絶対量に比例するという絶対的な尺度がある事。その意味で福島原発事故は同じ「レベル7」でもチェルノブリの事故より桁外れに危険度が大きいということ。

 政府はこの事故の評価を当初は「レベル4」といっていましたが、途中から「レベル5」になり、ついに最後は最悪の「レベル7」になってしまったというものですが、後藤さんの評価は一ヶ月前の事故当日から「レベル6.5以上」というものでした。その理由は、限られた情報の中で、原発の中心にある燃料棒の冷却機能が喪失し、原子炉の心臓部が損傷したという判断があったからというものです。

 特に、政府―東電が処理に困った汚染水1万トンを海に放出した件については、何人かの議員を前に、声を震わせて怒りを露にしていました。なぜなら、私も確認していますがその数日前に後藤さんが、普通のタンカー5〜6隻で汚染水を緊急移動させる方法を提案しており、当然政府ー東電も後藤さんの発言を知っていたに違いないからです。

 世界を発展させることも破滅に追いやることもできる科学者、技術者の社会的責任とは何か?国が危機に直面した時、国民の命を左右する政治家の責任と決断はどうあるべきか?経営者の社会的責任とは何か?また一人の人間として自分はこれからどう生きるべきか?こうした本質的な問題を考えさせられた集会でした。

 下のアドレスで、後藤政志さんの報告の録画を見ることができます。多くの方に見て聞いていただきたいと思います。


(written by わたのはな)


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by ten_i_muhou | 2011-04-14 23:08 | わたのはな
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