3月23日の大阪同友会の報告の準備で、3年前に購入した山口義行先生(立教大学経済学部教授、金融論専攻)の「バブルリレー」を読みなおしています。
山口先生はこの本の中で「バブルはなぜくり返すのか?」と問い、その答えを「行き場を探して世界中を駆け巡る過剰資本、つまり過剰に生まれた国際通貨ドルの運動」にもとめて、1970年代の中南米バブルから80年代の日本の不動産バブル、90年代の東南アジアバブル、そして21世紀に入ってのアメリカのITバブルと住宅バブル・金融バブルにいたる歴史を分析しています。 サブプライム問題を契機とするリーマンショック後の金融危機とその後のギリシャ国債問題をきっかけにするユーロの危機、そして日本の消費税増税とTPP加入はこの文脈で良く理解できます。マクロ経済の動向に興味のある方には、その近い未来を見通すのに役に立つ本だと思います。 「世界12月号」の座談会「ほんとうの危機はどこにあるか?」(山口義行、倉都康行、相沢幸悦)も「バブルリレー」の理論的成果をふまえた現在の情勢分析として参考になります。 中小企業家として今後の事業戦略を組む時の必読文献の一つではないかと思います。 (written by わたのはな) 東北コットンプロジェクトのホームページはこちらです。 オーガニックコットン専門店 天衣無縫のホームページへ オーガニックコットン専門店 天衣無縫のオンラインストアへ にほんブログ村 にほんブログ村
by ten_i_muhou
| 2012-03-18 10:35
| わたのはな
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