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「通勤電車でよむ詩集」
 小池昌代さんの「通勤電車でよむ詩集」を読みました。
 
 私は電車で本を読むのが好きです。理由は動いていて、行き先が決まっていて、黙って乗っている以外にどうしようもないので読書に集中できるからです。という訳で本屋でこの本の題名を見たとき、即座に購入してしまいました。

 この詩集は「朝の電車」「昼の電車」「夜の電車」の三部構成になっていて、そこに全部で40篇の詩が収められています。

 「はしがきにかえて」で小池さんは詩を読む楽しさについて次のように書いています。

 「詩を読むことは、詩を書くことと同じ、真に創造的なことである。創らなければ読むことはできない。だからこそ、詩を読むことは楽しい。詩を読む態度として必要なのは、その詩を理解しようとか解釈しようとか説明しようというものではなく、その一篇に、丸裸の心を差し出し、その一篇と踊る用意があるかどうかという、それだけのことだ。」
 
 この指南を参考に退院までのひとときをこの詩集に没頭することができました。古今東西の作者によって書かれた40篇の詩は自分の幼い頃の出来事、青春時代の情熱と絶望、権力者との戦い、親子の情、美しい自然の風景、別れの悲しみ、年月を経たしずかな夫婦の愛情、年老いてからの人生の再出発などの記憶をよみがえらせ、「通勤電車」ならぬ病院暮らしの最後の一日を心豊かなものにしてくれたのでした。

「通勤電車でよむ詩集」_c0138020_13151550.jpg

「通勤電車でよむ詩集」(小池昌代編著 NHK出版 生活人新書 ¥660)

(written by わたのはな)

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by ten_i_muhou | 2011-07-23 09:19 | わたのはな
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