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「第四の消費」(三浦 展著)を読む。
 「下流社会」で一世を風靡した三浦 展さんの「第四の消費」を読んでいます。

 「少数の中流階級が消費を楽しんだ第一の時代。高度成長の波にのり、家族を中心とする消費が進んだ第二の時代。消費が個人化に向かった第三の時代を経て、消費はいま、第四の時代に入った。」というキャッチコピーのように、戦前、戦後、そして現在を四つの時代区分で整理し、リーマンショックや東北大震災をくふくむ、2005年から2035年くらいまでを第四の消費社会として、今後の消費なあり方を予測するという内容です。

 
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 丁度、天衣無縫のこれまで20年(1993年〜2012年)の総括から、今後のオーガニックビジネスの展望と課題をまとめていた時だったので、大変参考になりました。

 戦前、戦後、現在という過去100年の日本の消費社会論は、明治維新以降の日本資本主義発展史を「消費」という現場から解きほぐしたものとして、貴重な文献だと思います。

 詳細の検討は後日に譲りますが、ここでは巻末に引用されている、詩人にして経済人という一見矛盾した二つの顔を持つ、元セゾングループ代表堤清二さんの象徴的な言葉を引用しておきます。

「マルクスも『消費は労働力の再生産過程ではないんだ。それもあるけれども、人間として人間回復の過程として消費がある』と書いている。」

 「今後は地域が中心となって、俺たちは元通りではない共同体をつくろうということになると思う。そうなると、あらゆる意味で社会が変わってくる。」

 「これがどうやって回復するか、といったら、新しい共同体、つまり住まいと仕事場をつなぐ新しい共同体がつくられて、…30年かかるか、40年かかるかわかりませんが、一旦大都市が衰退した後新しい小さな共同体をコアにして、新しい行政が出来て、新しいブロックが形成されて、新しい社会が出来ていく。…まあ、気の遠くなるような100年でしょうけど…。」

 「社会主義」が「資本主義」の要素を取り入れて変質し、「資本主義」が本来「社会主義」がめざしたもに近づいてくる…。(愛他主義のコミュニティデザイン。コミュニケーション→コミュニティ→コンミューン→コミュニズム???)

 新しい変化が社会の末端から、世界の隅々から始まる、修羅場。でもわくわくするような新しい時代が始まる……のかもしれませんね。



(written by わたのはな)



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by ten_i_muhou | 2013-03-21 18:29 | わたのはな
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